お盆だったのでいつもと違う記事を掲載したいと思います。
この記事は5000字オーバーです。
長いので好きなところだけお読みください。
皆様パチンコ・スロットはお好きでしょうか?
嫌いな方もいらっしゃると思いますが、私は昔からよく遊戯します。
昨今は遊戯人口1000万人程度、
売上約18兆円というデータも出ております。
このデータでも最盛期からはかなり減少しており、
この先どうなるのでしょうか・・・
法的にはグレーゾーンに位置しており(一応合法です)
あまり突っつかないほうが良い業界でもあります。
だから分析が少ないのですかね?(タブーですか?)
ということで、パチンコ愛好者の私が「友好的」に分析してみたいと思います。
詳細に一つ一つ書いていきます。
※ここでは機種の販売元はメーカー、パチンコ屋はホールと書きます。
この記事はリンクフリーです。
目次
①まずは基本から!メーカー・ホール・業界全体の分析
SWOT・VRIO・PEST・5フォース・ファクト分析
②メーカー・ホールの個別分析
ホール:各マーケティング項目
機種の構成(マーチャンダイジング)1・4・5・20円の貸玉
広告宣伝・接客・出玉・イベント
メーカー:新機種開発・開発サイクル
経営戦略での計画的陳腐化の限界について
ホールに対する販売手法
③メーカーが製造業に与えている影響
④パチンコのシステムについて(ボーダー論・波・抽選の罠)
完全確率とは?乱数・検定
遊戯者が勝つためには?
⑤ゴト師はもういないのか?
なぜ打ち子が流行っているのか
⑥遊戯者について(&年金や生活保護の支給日の体感)
⑦パチンコ・スロットで生計を立てている方へ
(いわゆるパチプースロプー)
これからどうやって生活していくのか
将来の生活の基盤を作ろう
FXや株よりちゃんとした商売を始めませんか?
⑧検定する団体とは?利権や警察との関係は?
開発から設置までの流れ
⑨これからどうなるのか?
海外進出・カジノ進出(新規事業・新規顧客・事業多角化)
専門家としての意見
⑩番外編
パチンコ・スロットの計算って
他に使えないの?→使えます!!
最後に
①まずは基本から!メーカー・ホール・業界全体の分析
SWOT・VRIO・PEST・5フォース・ファクト分析
※簡易版です。詳細版が気になる方は直接申し付けください。
②メーカー・ホールの個別分析
ホール:ホールの最大の努力は機種と貸玉の構成です。
イベントや広告の規制(射幸心を煽るからといわれています)があるため、
それに交換率の制限があるため各ホール同じことしかしていません。
最近は個店が潰れ、買収による大規模チェーン店の店舗が増加しています。
普段は競合他社の集中は利益の低下を生むことが多いですが、
逆に集中することにより専門性・商材の本物力・提供品質(サービス・出玉)も上昇し、
商圏が拡大しているパターンもあります。
これから経営に重要なのは、この業界特有だった甘い経営ではなく、
他業界と同じで公平で透明性のある経営ではないでしょうか。
店舗数が減少しているのは、甘すぎた業界が正常な競争状態に戻りつつあると
いうのが私の意見です。
メーカー:新機種開発・開発サイクルがかなり早いです。
それについて恩恵もありますが、それは③で記述します。
コロコロ変わる規制のせいでもありますが、それを利用しているともいえるでしょう。
経営戦略としては正しいですが、食い潰しすぎているな・・・という印象です。
短期的な利益の最大化は、長期的な利益の最大化ではないということです。
私の分析では、経営戦略での計画的陳腐化の限界がきています。
ホールに対する販売手法は一方的でしょう。
個店では履歴や抱き合わせの購入がないため、人気機種の購入ができない店舗もあります。
この力関係はこのまま続くと思われますが、これからの環境の変化は読めません。
③メーカーが製造業に与えている影響
メーカーは検定を通すために試作機をたくさん作ります。
販売サイクルが早い最近ではさらにたくさんです。
業界が縮小していても、試作機の製造関係企業だけは受注がたくさんあるんですね。
メーカーが開発した機種は、製造業に、不定期ですが経済効果をもたらします。
(主に金属加工業やプラスチック射出成型業でしょう)
メーカーが製造を内製化している場合もあります。
某一流企業のように、下請けに価格的圧力をかけている噂は聞いたことがありませんね。
注文価格は適正化されているのでしょうか?いずれ調査してみたいと思います。
④パチンコのシステムについて(ボーダー論・波・抽選の罠)
抽選について:パチンコ・スロットはどのように抽選されているのでしょうか?
どのような状態を完全確率というのでしょうか?
コンピュータプログラムは2進法、0と1で作られていますね。
これを長く複雑に組み合わせて乱数を作っています。
さらにこれを時計のように回しているイメージです。
分かりやすく言えば、12分の1で大当たりの台があるとします。
大当たりは3時とします。「周っている時計の3時時点で球が抽選口に入れば」
大当たりです。(スロットではレバーです)
どうでしょうか、完全確率でしょうか?そのタイミングが分からなければ完全確率です。
昔はこのくらい単純でした、最近はかなり技術的に進歩しています。
完全にランダムに作ることも可能です。
しかし「検定」なるものがあり、そこで回転数やその他の条件ごとに
上限値を設けたりしています。
まとめると、ある程ランダムではあるが、
大まかな流れを作っている可能性があるということです。
もちろん開発元によっていろいろな種類のプログラムがあります。
大昔、攻略集団で有名になった花満開は、数秒ごとに当たりの周期が来ていました。
それからスタート位置のランダム化等高度化されていき、
私の予想では、疑似テーブル化されている時計になっているという結論です。
ボーダー論:続いてボーダーについてです。
ボーダーとは、1000円当たりいくら回転すれば±いくらの出玉のリターンが
あるか計算している数値です。
完全にランダムではないが、打ち手からは読めないため当たり周期はランダムとします。
しかしランダムであっても、開発された機種に基づく数値にたくさん回せば近づくはずです。
「数万回転回せば±数%の差異はあるが、目標となる出玉に近づく」という考え方です。
これは実際に効果があり、各々に差異はあるものの結果はついてきます。
この場合、機種ごとに設定された数値を上回る回転数(釘の状態が良い)台を探すことです。
そしてこれらはパチプロ、さらに人をたくさん雇って実行している人々も全国にたくさんいます。
(良い台を打たせ安定させた計算結果を出させ収益を上げるため)
これで雇われて打っている方が打ち子と呼ばれます。
スロットでは釘は設定に置き換えてくださいね。
ボーダーの計算は、期待値と標準偏差・リスクとリターンの計算ができなくても可能です。
後述しますが、企業会計や自身の行動結果など、
投資とリターンの計算に使えますので覚えておいても損はありません。
この理屈を踏まえて⑤のもうゴト師はいないのか?に進みます。
⑤ゴト師はもういないのか?
なぜ打ち子が流行っているのか:攻略集団が流行った後は「ゴト師」が多く存在しました。
(ゴトは犯罪です)
体に機械を装着して、大当たりの時計のタイミングを狙うのが主流でした。
球やコインを借りる装置に細工したり、磁石を使ったり、他にも様々なゴトがありました。
最近ではあまり聞きませんね?なぜでしょうか?
メーカー・周辺機器の開発側が攻略できないように工夫しているのもあります。
その結果減っているのでしょうか、ボーダー論の広がりと前述した「打ち子」を使った
大規模な勝ちを見極める集団を使ったほうがリスクが少なく、
結果そちらに移行しているのが原因と考えられます。
遊戯機器を設置しているホールは台の状態(釘)を悪化させると
一般遊戯客も離れていくため調整が難しい半面、人が人を呼ぶといった集客効果、
賑やかしとして利用し、打ち子対策をしていないホールもあります。
ホール側からいうと、リスクとしてあったゴトが打ち子に変わってきたことになります。
しかし打ち子はゴトよりも被害が少なく、違法性も低いため、
対策を打つか逆に利用するか考えどころにあるといえますね。
データ収集業として打ち子を斡旋している存在もよく聞きます。
パチンコは法的にギャンブルとして認識されていないので、逆手に取っています。賢いです。
⑥遊戯者について(&年金や生活保護の支給日の体感)
パチンコ・スロット愛好者はどのくらいいるのでしょうか?
どんな人たちでしょうか?
体感で多い順に書きます。
高齢者・主婦・無職の方・若者・生活保護受給者
自営業者・仕事帰りのサラリーマン・仕事中の愛好者
カップル・夫婦の愛好者もたくさんいますね。
私が昔よく行っていたホールでは、何かの支給日になると釘が悪かったです・・・(笑)
節度を持って楽しみましょうね。
⑦パチンコ・スロットで生計を立てている方へ
(いわゆるパチプースロプー)
これからどうやって生活していくのか:
業界全体が縮小していく中であなたは次の一手は打っていますか?
将来の生活の基盤を作ろう:今生活できている人、これからはどうなるか分かりません。
そもそも、あなた達はホールに安い給料で飼いならされているのです。
相手の意向ですぐにでも稼げなくなる状況です。
自分の腕で生活できている自信はあるでしょうが、それは違います。
しっかりと貯蓄して、創業・起業や就職など、将来的に生活できるような基盤を整えましょう。
愛好者同志として、当事務所でもお力になります。
就労や創業の相談にのりますので、いつでもいらしてください。
FXや株よりちゃんとした商売を始めませんか?:パチンコやスロットで
生活費用を稼いでいる人に投資を行っている人がいます。
世の中は投資とリターンですが、流行りのチャート分析だけではだめです。
しっかりと理屈を学びましょう。それを否定するつもりはありませんが、
たくさんある中の一つの分析手法です。
⑧検定する団体とは?利権や警察との関係は?
開発から設置までの流れ:
警察庁・国家公安委員会が基本的に監督し、実際には、
保通協と呼ばれる保安電子通信技術協会が試験を行います。
そこで試験が行われ、無事に通過すれば販売が許可されます。
そして販売が決まると各ホールに設置され、
その後設置のチェックを受けてホールは機種の稼働を許可されます。
あまり透明性のない団体なのでこれ以上は分かりませんでした。
メーカー・ホールだけでなく、こちら側も健全に運営していってほしいですね。
専門性のない天下りや利権等、なにか情報はないのでしょうか?
(批判ではありませんが・・・願いです)
⑨これからどうなるのか?
海外進出・カジノ進出(新規事業・新規顧客・事業多角化):
最近ホールが海外展開したという記事をいくつか読みました。
パチンコ業界特有の控除率の高さ(ピンハネです)をどうクリアしているのか、
それで上層部、各関係者が納得する利益が分配できるのでしょうか。
日本では公営の競輪・競馬・競艇では25%といわれています。
パチンコ業界では数十%といわれています。
(ちなみにカジノ産業はデータによりますが5%前後のものもあります)
専門家としての意見:
他の産業でもそうですが、日本は生産性が低い理由としてピンハネが古くからありました。
だから長い労働時間や高い労働のクオリティに対して、国全体の生産性が悪いのです。
流通や他の取引などで集約し効率化させるためのことではありません。
ただ単にピンハネしているだけの人が多いのです。それはこの業界でもそうです。
海外展開やカジノ法案(通れば)を機に、この作りはどうなっていくのでしょうか。
向上することを願います。
(別記事にて申し上げますが、小作人を扱うように何もせず搾取しているのは経営と言いません)
⑩番外編
パチンコ・スロットの計算って
他に使えないの?→使えます:
ボーダー論を理解し、ご自分で計算される方も多いと思います。
その他にも勝率・出玉の分布図、ここまで計算する人もいるかもしれません。
それは他にも使えます。
それに借入金の利率や投資対象の生み出す利益の計算をすれば、
企業の会計に使えますし、ご自分の投資、人生の選択肢、なんでも使えます。
自分なりに興味を持ってカスタマイズして他のことにも使ってみませんか?
最後に:まだまだ書ききれないことも、たくさんあります。
興味のある方は、いつか直接お話ししましょう。
批判的なことも書いていますが、私は愛好者です。
これからの業界の健全化や多角化による生き残りを祈りつつ、
ホールで1人の遊戯者として楽しみたいと思います。